「20120509」第九回 現在よく聞かれ見られる現象(2)
毛沢東が50数年前に掲げた 口号(kǒuhào)スローガンは「好好学習、天天向上」(hǎohǎoxuéxí tiāntiānxiàngshàngよく勉強し、日々向上する)であり、また「向前进」(xiàngqiánjìn前に向かって進む)といいますが、一方「向钱进」(全く同音でxiàngqiánjìnお金に向かって突き進む)も言われ、今やすさまじい拜金主义(bàijīnzhǔyì拝金主義)がはびこっているようです。
残りの「子音」
「20120501」第八回
すでに「子音」は10個と4個見てきましたが、後7個ありすべて21個となります。
その残りの「子音」は以下のようです。発音方法/発音部位によって分けました。
発音方法 | 破裂音・破擦音 | 鼻音 | 摩擦音 | 側面音 | ||
無気 | 有気 | 無声 | 有声 | |||
発音部位 | ||||||
唇音 | bo | po | mo | fo | ||
舌先音 | de | te | ne | le | ||
舌根音 | ge | ke | he | |||
舌面音 | ji | qi | xi | |||
そり舌音 | zhi | chi | shi | ri | ||
舌歯音 | zi | ci | si |
誰ですか、あくびしたのは?語学を勉強するのは少し退屈ですね。無理もありません。でも最初からすべてみな覚えようとしなくてもいいのです。義務ではありませんから不勉强(bù miǎnqiǎng無理することはありません)。しかし日本語の意味での不勉強は駄目ですよ。
想开点ル(xiǎngkāidiǎnr 「気楽にいこうぜ。」Take it easy.)!
これらの子音を使った例文を見てみましょう。
妈妈和奶奶都喜欢吃四喜(Māma hé nǎinai dōu xǐhuan chī sìxǐ 媽媽和奶奶都喜歡喫四喜 お母さんもおばあさんも寿司がすき)。
那个太好吃了(Nà ge tài hǎo chī le 那個太好喫了 あれはとても美味しい)。
恭喜发财(Gōng xǐ fācái恭喜發財 お金儲けおめでとう)!
次にあげた店ですが、どんな店でしょうか?
(2)麦当劳(Màidāngláo麥當勞)
(3)莫師漢堡(Móshīhànbǎo莫師漢堡)
(4)必胜客(Bìshèngkè必勝客)
解答(jiědá答え)
(1)は(衣類を洗う)センタッキーではありません。(フライドチキンの)ケンタッキーです。
(2)「ロナルド・ レーガン」ではなく、タダノ・マクドナルドです。
(3)百舌バーカーではありません。モスバーガーです。台湾の台北に支店がケンタッキーやマックと同じくらいに多く見かけました。台湾は本当に親日ですね。僕は国粋主義者ではありませんが、ここのバーカー、いや失礼バーガーがこの手の店では一番好きです。昨年から今年にかけてのライブツアーではいつも森本太郎が競馬には負けても勝ってきてくれました。本当にお世話になりました。岸部一徳もナットクのアジです。
(4)「必殺仕掛人」ではなく、タローではありませんが、「必勝祈願」の「必勝客」、つまりピザハットです。
吉野家(Jíyějiā)も中国で有名です。これらはすべて「快餐店kuàicāndiàn快餐店 ファースト・フード店」です。「快kuài」はスピードが速いという意味です。時間的に早いのは「早zǎo」といいます。
国名シリーズ(1)
次の国名(guómíng国名)わかりますか?
「国名」の表記は克明(国名)に、間違うと致命的(地名的)。
「20120417」第七回
例)英国(Yīngguó)
(2)德国(Déguó)
(3)法国(Fǎguó)
(4)越南(Yuènán)
汉语(Hànyǔ漢語=中国語)皆さんお解かりになりましたか、日本語と異なりますね。
同じ国でも呼び方、書き方がこんなに違うものですね。
(1)アメリカ。こんな名だと本当に住んでみたくなりますね。
(2)ドイツ。少し堅苦しいでしょうか。
(3)フランス。ラテン系の血も混じっていて少し陽気で、とても法律的な国だと思われませんが。
(4)ベトナム。清朝政府は越南という国号を与えた。中国のはるか 南方の僻地に越があり、さらにその南方にある国であることから。
ちなみに「蒙古」(Měnggǔ モンゴル:古に暗い)は、「温故知新」といったような文化を持たない国ということからのネーミングでしょう。国によってこうも扱いが違いますね。中華思想からのネーミングを感じさせます。
「zh ch sh r」などのそり舌について
やはり、子音だけでは、シィーンとして発音練習にはなりませんから、便宜的に「i」を付けて「zhi chi shi ri 」とします。
この「h」や「r」の音は普通话(pǔtōnghuà普通話=標準語)では舌を上に丸めたり、そらして発音します。いわば江戸っ子の巻舌のように。だからこれらの音を中国語では「巻舌音」といいます。
「したをうえに反らす」?
舌を上に持上げ反らして、息をおさえるよう「チ」というと、「zhi」になり、息を強く送り出すと「chi」になります。また、そのまま「シ」というと「shi」となり、さらに、英語の「r」同様上あごにつけずに「リ」というと「ri」になります。
練習
zhīchí 支持(支持する、我慢する)
shírì 时日 (時日、時間と期日)
母音を変えて、
rǔzhū 乳猪(子豚)(余談:広東料理の子豚の丸焼きの皮は極めて美味です)
chēzhàn 车站(駅)
chūrù 出入(出入り《する》)
大家(Dàjiāみなさん)累了吗? (lèi le ma?くたびれましたか) 休息休息!(Xiūxi xiūxi休息し ましょう)。辛苦了!(Xīnkǔle!お疲れ様)。
「20120331」第六回
次の言葉はどのような意味でしょうか?
(2)马马虎虎(mǎmǎhūhū)
(3)大马哈鱼(dàmǎhǎyú)
(4)马鹿(mǎlù)
(1)いいかげんだ(にする)、(2)同前。東京は亀戸に中華料理店があり、その昔よく行っていたのですが、店名がこれでした。ただ料理はなかなかなもので、主人は中華料理店の老舗「赤坂維新号」に勤めたことがあったそうですが、謙遜してこのような名前を付けていたのです。(3)鮭。「鲑鱼 guīyú」「三文鱼 sānwényú」ともいう。(4)アカシカ。明日4月1日は「愚人节 yúrénjié」(エイプリルフール)です。だまされる人は「笨蛋 bèndàn馬鹿」といいます。
「20120325」第五回 現在よく聞かれ見られる現象(1)
「上有政策,下有对策」(shàngyǒuzhèngcè xiàyǒuduìcè 上有政策、下有対策),中国では有名な言葉で、直訳すると「上に政策あれば、下に対策あり」という意味です。それは「お上がどんな政策を出しても、下々はそれに対抗する対策を講じる」という意味でよく使われています。この対句は見事に決まっていますね。さすがに文字の国の人々です。関心、感心、韓信(韓信の股くぐり)!
「子音」の 有気音と無気音について
「20120316」第四回
「パチンコ」を「バチンコ」といっても日本語では、少し変な発音をする人だなあと思われるぐらいで大きな誤解はありません。ただ「パ」を発音しないで言えば変態に間違われることが往々にしてあります。ありませんか?
中国語では、「パ」と発音した際に後からやや遅れて息が出てくる音と、同様「パ」と発音して息が出てこない音は区別されます。前者がここで言う「有気音」(無声音ともいう。声帯が震えないので)で、後者が「無気音」(有声音ともいう。声帯が震えるので)です。
その「子音」はみんなで21個あります。その主なものは(子音だけでは発音できないので便宜的に母音を付けます)、
「無気」 | 「有気」 |
bo | po |
de | te |
ge | ke |
ji | qi |
zhi | chi |
zi | ci |
アルファベットのつづりだけだと味気が無いので、例として文字を付けます。
bo | 波bō |
po | 婆pò |
de | 德dé |
te | 特tè |
ge | 歌gē |
ke | 可kě |
ji | 鸡jī(雞) |
qi | 气qì |
zhi | 值zhí |
chi | 吃chī (喫) |
zi | 子zǐ |
ci | 此cǐ |
「子音」としないで、「有気」を振るって、「無気」になって、元気を出しましょう!
有気と無気の子音を用いた例文を作って見ます。
例文が全く面白くありませんが、
爹爹 去 跑步(Diēdie qù pǎobù お父さんがジョギングに行く)。
哥哥 知道 这个(Gēge zhīdao zhège 兄さんはこれを知っている)。
発音が難しいですか?
気分を変えて、
ところで、上の例文でも載せましたが、食べるという生物として絶対欠かすことのできない行為を中国語では「吃(chī喫)」といいます。したがって食事をする、飯を食うは「吃饭(chī
fàn)喫飯」といいます。マージャンなんかも人の牌をとる(食う)場合「チー」といいますね、これは中国語の「吃」なのです。これからマージャンを打つときは「chī」といいましょう。できませんか。すみません。できなくてよいのです。マージャンは「亡国の遊戯」といわれていますから。
ちなみに、幼児、老人は知りませんが、中国では男が女、女が男を食べることを「吃」といいます。日本の若い人もそのように言うようですね。よくは知りませんが?
複母音について
人間一人の拇印は二つなのに、中国語はいくつもあって嫌になりますね?でも13個しかないのですから覚えるしかないでしょう。といっても日本語とほぼ読みは同じですから気楽に!
「(私は貴方を)あ い し て る。」
「I lo ve you(私は貴方を愛してる).」
「我 爱 你(Wǒ ài nǐ(私は貴方を愛してる)。」
上記を3カ国語で言えば、最小シラブル数は、日本語5、英語4、中国語3です。3カ国中中国語は最もシラブル数が少ないですね。それだけ経済的で、一語がそれぞれ意味を持っているからです。つまり相手に一番速く愛が伝わるのです。愛の競争では中国人に負けますね。またこれを音楽のラップでいえば恐らく音節が少ないのでリズムに乗りやすく、その伝達速度と共に最小の言葉で最大の表現ができるというわけです。
それはさておき、複母音の例を少しだけ見てみましょう。
我 熬 夜(Wǒ áo yè。私は徹夜する。発音上WはU、Yはi )。
我 也 要(Wǒ yě yào 私も欲しい。)。
どうですか、わずかそれぞれ三語でこんなに多くのことが伝えられるのです。
「20120306」第三回
次の動物 (动物dòngwù)は何だと思いますか。実際中国人から聞いた話です。
(2) 老鼠(lǎoshǔ )
(3) 鸽子(gēzi)
(4) 鹿(lù)
(5) 鲤鱼(lǐyú鯉魚)
(3)ハト。ハトは普通余り見かけません。また、いても決して人に近づいて来ません。捕まえられて食べられるから。ちなみに、スズメだって多くいません。冬だと僕も捕まえて食べてみたいと思います。
(4)シカ。中国人は奈良の大仏には余り感心を示しませんが、春日神社に多くいる鹿に感心します。もし中国なら翌日すべていなくなるだろうといいます。肉、皮、角(食用・漢方)すべて使えますから。
(5)コイ。皇居のお堀端の鯉を見て感心します。あんなに丸々と太った鯉がたくさんいることに。中国なら夜中にみな獲り尽くされ一匹もいなくなるだろうと。勿論食用にされるわけです。
ついでながら、それでも、僕はまだ中国人でカラスを食べたという人の話を聞いたことがありません。もっともほとんど北京ではカラスを見かけませ。彼らはその鳴き声が不吉で嫌いなようです。
主母音について
この講座入会に際して拇印も署名も必要ありません学ぶ気があれば、おっと冗談は中断!日本語では主母音は5つ、中国語では7つあります。
a o e i u ü er です。
a 日本語の「ア」より大きく口を開けて。
o 日本語の「オ」より口をまるくすぼめて。
e 日本語の「エ」の口のかまえで「オ」。
i 日本語の「イ」より口を左右に引いて。
u 日本語の「ウ」より口をまるめて唇を突き出して。
ü 日本語の「ユ」の口のかまえでで「イ」。
er 日本語の「e」を発音し、同時に舌先をそり上げる。
単母音だけで作った文章です。しかし、まともにやるとくたびれますし、発音するとお腹が空いてきますね。
「阿姨 饿 (āyí è 阿姨 餓)。」(おばさんはお腹が空く)と言いましょう。辛苦了(xīnkǔle)!(ご苦労さまでした! )
「20120302」第二回
次の食物(shíwù)を食べたことがありますか?
(2)乌冬面(wūdōngmiàn烏冬麵)
(3)母子饭(mǔzǐfàn母子飯)
(4)烧饭(shāofàn燒飯)
(1)ワンタン。この音と似ているのに「混沌hùndùn」という単語がありますが、文字通り「カオス」で「混沌」という意味で食べられません。(2)うどん。日本語音から取って。「面条miàntiáo」ともいう(3)親子丼。同前(4)これは飯を炊くという意味です。焼飯ではありません。ちなみに、焼飯は「炒饭chǎofàn」といい、焼そばは「炒面chǎomiàn」といいます。
なんだかお腹が空いてきませんか。
「人见丰老师 饿了(RénjiànFēng lǎoshī èle人見豐老師餓了)。」で、人見豊先生もお腹が空きました。
音や意味の混成で頭がおかしくなって来ましたか。でもその仕組みを楽しみましょう!
漢語について、
漢字にはどの字にも声調(抑揚)があって、北京地方を中心とする標準語では,(「ma」を例にし、漢字をつけて表記してみます)
真直ぐな比較的高い音、一声(mā妈、媽:お母さんの意)、
下から急上昇する音、二声(má麻:あさ)
やや上から下がって上がる三声(mǎ马:馬)
上から急降下する音、四声(mà骂:罵る)
声調を伴わず軽く読む音、軽声(ma吗,嗎:~ですか?の疑問の助詞「か」に相当する)
など、四声+軽声があり、それらを組み合わせて言葉が成り立っています。以下ではその発音、拼音(pīnyīn)と言いますが、それを漢字と共に併記しておきます。
「20120228」第一回
次の饮料(yǐnliào飲料)を飲んだことありますか?
(2)百事可乐(Bǎishìkělè)
(3)非常可乐(Fēichángkělè)
(4)雪碧(Xuěbì)
(5)分达(Fēndá)
皆さんお解かりになりましたか、汉语(Hànyǔ漢語=中国語)の意味は、
(1)コカコーラ。美味しく楽しい。
(2)ペプシーコーラ。すべて楽しい(3)非常コーラ。とても楽しい。これは中国製のコーラです。(4)スプライト。字面からも何だか美しくて清涼感がありますね。(5)僕のファンタ飲んだのファンタでしょう?
漢字だと一字一字に意味があって面白く、このような名前だと飲む気をそそられますね!